キャノン新型ズームレンズ 『EF24-105mm F4L IS II USM』 徹底解析①
今回はキャノンから2016年10月に発売されました新型レンズ EF24-105mm F4L IS II USM を早速入手しましたのでレビューさせていただきます。
Canon 標準ズームレンズ EF24-105mm F4L IS II USM
気軽に使える便利Lレンズズームとして愛用していましたⅠ型がヘタってきたこともあり、今回リニューアルに伴いまして入れ替えしました。
(Ⅰ型はすでに手放してしまいましたので、この記事の画像は主に現行上位レンズのEF24-70mm F2.8L II USMとの比較になります)
(この記事の画像は EOS 5D Mark IV+EF35mm F2 IS USMでJPEG撮って出しで撮影したものです。ご参考まで)
まず外観ですが、現行のLレンズラインナップのデザインを踏襲して、スッキリとした外観となっています。全体が艶消し梨地塗装になっていて、個人的には一部艶塗装のあったⅠ型よりも高級感が無くなったように感じますが、AP〇LEに代表される今風のシンプルデザインの流れでしょうか(はたまたただのコストダウンとも取れますが)。文字表記も白一色でまとまっておりとてもシンプルです。
(フードのシボ革シールは傷防止のために当方にて貼ったものです。お気になさらず)
デザインの良し悪しは好みの問題ですが、ただ現行Lレンズのデザインは似たり寄ったりでパッと見分けがつきません。防湿庫から取り出すときに、どれがどれだかレンズの表記を確認しなくてはならないのはやや面倒に感じます。
(左:本レンズ、中央:EF24-70mm F2.8L II USM、右: EF16-35mm F4L IS USM→パッと見どれがどれだか・・・)
サイズはⅠ型よりもかなり大きくなっていて、上位レンズのEF24-70mm F2.8L II USMよりも大きいです(重さは10g軽いですがほぼ判りません)。伸ばした状態ではさらに巨大で(105mmなのでしょうがないですが)、便利ズームのメリットである機動性が失われてしまったことはマイナスポイントですね。
(左:本レンズ、右:EF24-70mm F2.8L II USM)
フィルター径はⅠ型と同じく77mmです。77mmは汎用性が高いのでここはありがたいポイントです。フードは現行Lレンズ同様の艶消しデザインで傷や指紋が目立たなくて良いです。ロックも付いており不用意に回転してしまうことはありません。ただ、フード裏が従来の反射防止の起毛タイプから、何もない樹脂地のままとなっています。個人的には起毛はゴミが付着しやすいので無くてもよいのですがこちらもコストダウンの影響でしょうか。このコストをどこか他の部品へ回してもらっていると信じます。ちなみにフード製造国はmade in JAPAN からmade in TAIWANに変わっています。
(左:本レンズ、右:EF24-70mm F2.8L II USM→起毛はホコリが付着しやすいです)
(左:本レンズ→made in TAIWANフード、右:EF24-70mm F2.8L II USM)
ズームリングはかなり重たく感じますが、不用意に回らないことを考えるとこのくらいがベストでしょうか。またズーム全域でリングのトルクは一定で高級感があります。今回よりズームロックスイッチが付きましたが、自重で伸びてしまうようなことはなく、今のところ使用する場面はありません。ピントリングはやや軽い作りになっていてピントの微調整がしやすいです。また、まだ新品だからかもしれませんが、Ⅰ型やEF24-70mm F2.8L II USMと比較して、リングの精度がアップしているように感じます。回転時の音も静かですし、縦方向の遊びも殆どありません。防塵防滴性は向上しているのではないでしょうか。
なんだかマイナスポイントが目立つ記事になってしまいましたが、全体的なモノの出来、信頼性はⅠ型からキッチリ向上しているように感じます。上位レンズのEF24-70mm F2.8L II USMと同等かそれ以上の所有感は感じられるのではないでしょうか。
気になる写りについては次回、徹底解析②でご紹介いたしますね。
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